畳をフローリングにするための完全ガイド|DIYでもできる床リフォームの方法

nakajidaiku

畳からフローリングに変更することで、 モダンで掃除しやすい空間 に生まれ変わります。最近では 和室をリビングに変更したり、子供部屋や寝室として活用するために畳からフローリングにリフォーム するケースが増えています。

しかし、畳の厚みや床の高さを考慮せずに進めてしまうと、 段差ができたり、床がたわんでしまう こともあるため、正しい施工方法を理解しておくことが重要です。

この記事では、
畳からフローリングに変えるメリット・デメリット
必要な材料と道具
下地の作り方・高さ調整のポイント
フローリングの貼り方と仕上げ方法
など、 初心者でもわかりやすく丁寧に解説 していきます。


1. 畳からフローリングに変えるメリット・デメリット

メリット

見た目がスッキリしてモダンな空間に
ダニ・カビの発生を抑えられる
家具を置きやすく、掃除がしやすくなる
フローリング材によってはメンテナンスが簡単

デメリット

クッション性がなくなるため、足腰に負担がかかる
冬場に床が冷たく感じることがある
畳よりも防音性能が低い(特にマンションの場合、遮音フローリングを使用する必要あり)

これらのデメリットを解消するために、
防音対策 → 遮音フローリングや防音マットを使用
寒さ対策 → 断熱材を入れる
足の負担軽減 → 適度なクッション性を持つフローリングを選ぶ
といった工夫をすると快適な空間になります。


2. 必要な材料と道具

材料

フローリング材(厚さ12mmが一般的)
根太(ねだ) → 床を支えるための木材(厚み30mm〜45mm、幅45mm程度)
下地合板(厚さ12mmまたは24mm)
断熱材(寒さ対策をしたい場合)
釘・ビス・接着剤
見切り材(段差の処理用)

道具

電動ドライバー(ビス留め用)
丸ノコまたはノコギリ(フローリング材や根太のカット用)
メジャー・スケール(寸法測定用)
水平器(床を水平にするため)
カッター・ハンマー・バール(畳の撤去用)


3. 畳の撤去方法

① 畳を持ち上げて撤去

  • 畳は部屋の四隅から持ち上げると剥がしやすい。
  • 持ち上げたら、畳の下の床板の状態を確認する。

② 畳の処分方法

  • 自治体の粗大ゴミ → 一般的に1枚あたり500円〜1,500円程度の回収費用がかかる
  • 解体して家庭ゴミとして処分 → 丸のこで畳を小さく切り、分別してゴミ袋に入れる
  • 業者に依頼 → 大量に処分する場合は業者に依頼する方が手間が省ける。1枚あたり2000円~3000円程度

4. 下地作りのポイント

畳の厚みが 55mm〜60mm あるため、フローリングの高さを合わせるために 適切な厚みの下地を設置する 必要があります。例 畳60㎜、新規仕上げ12㎜の場合

畳60-仕上げ12=48mm≒45mm

48㎜の規格材はないので今回の場合は45㎜の下地材を利用します。

① 根太(ねだ)の設置

303mm(30.3cm)間隔で設置
根太の幅は45mm程度が一般的
303mm−45mm=258mm(材料と材料の間の間隔)
水平を取るために、根太の下にパッキンを入れることもある

② 断熱材を入れる

  • 寒冷地や1階の部屋の場合は断熱材を入れると快適に
  • スタイロフォーム(発泡プラスチック系断熱材)を 根太の間に敷く
  • 303mm−45mm=258mm 断熱材の幅

③ 下地合板を貼る

  • 12mm〜24mmの合板を 根太の上に固定 し、床全体の強度を確保する
  • ビスは150mm間隔で固定 する
  • 合板は910mmずらして貼る(千鳥貼り)
  • ジョイントにテープを張ると下からの冷気が来なくなります

5. フローリングの貼り方

  1. 最初の1枚を壁に沿わせて貼る
  2. ビスまたはフローリング用ボンドで固定
  3. 1列ずつ貼り進める(端材を利用してジョイントをずらす)
  4. 最後の1列を調整してカットしながら貼る
  5. フローリングの隙間を埋め、見切り材を設置

6. 仕上げと掃除

  • 隙間がないか、ガタつきがないかを確認
  • 床をしっかり拭いて掃除し、家具を配置

7. 畳からフローリングにする際の注意点

床の高さ調整をしっかり行う(段差ができるとつまずく原因になる)
根太の間隔は303mmを守る(強度を確保するため)
防音対策を検討する(特にマンションの場合)
湿気対策をする(床下換気口をふさがない)


8. まとめ

畳からフローリングへのリフォームは、正しい下地作りが成功のカギ です。
畳の厚みを考慮し、適切な高さの下地を作る
根太の間隔は303mm、合板は12mm以上を使用
フローリングの貼り方は壁に沿わせて、ジョイントをずらしながら施工
断熱や防音対策も考慮する

これらのポイントを守れば、 しっかりとした快適なフローリング空間を作ることができます

ABOUT ME
ナカジ大工
ナカジ大工
DIYサポート
長野在住の大工です。 古民家を生かす選択を。 職人が減っていくこれから、DIY人口を増やしていきたい!
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