リノベーション前の残置物撤去と天井裏清掃：スムーズに進めるコツと注意点

リノベーションの第一歩は 「残置物の撤去」 から始まります。しかし、ここで多くの人が心折れてしまうことも少なくありません。「思った以上に物が多い…」「どこから手をつけていいのかわからない…」と感じることもあるでしょう。

また、古民家や築年数の経った建物では、 天井裏に動物のフンやホコリ、ススが蓄積しているケース も多く、事前の清掃が欠かせません。この作業を怠ると、工事中の健康被害や、仕上がりの質に影響を与える可能性があります。

そこで本記事では、 効率的な片付け方法、処分の工夫、自治体ルールの確認ポイント、天井裏の掃除方法 など、ストレスを減らしながら進めるコツを紹介します。

1. 片付けはリノベの最初の大仕事

リノベーションの準備段階として、まずは 作業スペースを確保 することが重要です。部屋に残った家具や物があると、解体作業や材料の搬入に支障が出てしまいます。スムーズに作業を進めるためにも、まずは片付けを徹底しましょう。

片付けが大変な理由

✅ 予想以上に物が多く、処分に時間がかかる
✅ 思い入れのあるものが捨てられない
✅ どこから手をつけるべきかわからない

この段階で 「心が折れてしまう人が多い」 のも事実です。しかし、コツを押さえれば無理なく進めることができます。

2. ただのゴミではない！リユースの可能性を考える

「自分には不要でも、欲しい人がいるかもしれない。」
この視点を持つことで、片付け作業のモチベーションが上がることもあります。

メルカリやジモティーを活用

✅ メルカリ → 小物や家電、DIYに使えそうなものを出品
✅ ジモティー → 大型家具や処分に困るものを「無料」で譲る

ジモティーでは、「引き取りに来てくれる人限定」などの条件をつけることで、大型の家具でも手間をかけずに手放すことができます。

寄付という選択肢も

• NPO法人や福祉施設 では、使える家具や家電を引き取ってくれる場合があります。
• リサイクルショップ に持ち込めば、意外とお金になることも。

「とりあえず捨てる」ではなく、まずは 再利用の可能性を考える ことがポイントです。

3. 自治体のルールを確認する

リノベーションでは大量のゴミが出るため、自治体のルールに従って適切に処分する必要があります。各自治体によって、 粗大ゴミの出し方や収集日、処分方法 が異なるため、事前に確認しましょう。

確認すべきポイント

✅ 粗大ゴミの処分方法 → 申し込みが必要か？処分費用はいくらか？
✅ 家電リサイクル法の対象品目 → 冷蔵庫・テレビ・エアコン・洗濯機などは自治体では回収不可。
✅ 産業廃棄物の扱い → リノベーションで出た解体ゴミは一般のゴミとは扱いが異なる場合も。

「知らずに出して回収されなかった…」という事態を防ぐためにも、事前のリサーチが大切です。

4. 天井裏の掃除：動物のフン、ホコリ、ススを除去

築年数の経った建物では、天井裏に 動物のフン、ホコリ、スス などが蓄積していることが多く、工事前の掃除が必須です。

なぜ天井裏の掃除が必要なのか？

✅ 健康被害を防ぐ → ホコリやフンが飛散すると、アレルギーや呼吸器系の問題を引き起こす可能性あり。
✅ 害獣対策 → ネズミやハクビシンが住み着いている場合は、駆除と侵入経路の封鎖が必要。
✅ 工事の仕上がりを向上 → 施工後にホコリが舞うのを防ぎ、内装材への汚れ付着を防止。

天井裏の清掃手順

① 防護対策を万全に

✅ マスク・ゴーグル・手袋を着用 → フンやホコリを吸い込まないために必須
✅ 長袖・長ズボンの作業服 → 皮膚への付着を防ぐ

② 動物のフンや巣の除去

✅ フンや巣はビニール袋に密閉して廃棄
✅ 除菌スプレーで消毒（ネズミのフンは病原菌を持っていることがあるため）

③ ホコリやススの除去

✅ 掃除機（業務用推奨）で大まかなホコリを吸い取る
✅ 雑巾やモップで拭き取り（特に梁や柱に付着したススを念入りに）

④ 害獣の侵入経路を封鎖

✅ 屋根裏の隙間を塞ぐ → 金網やパテを使って穴を封鎖
✅ 害獣の足跡があればプロに相談

5. ゴミコンテナや業者を活用

自分で処分するのが大変な場合、 ゴミコンテナのレンタル や 不用品回収業者の利用 も選択肢に入れましょう。

✅ 一度に大量のゴミを処分できる
✅ 自分のペースで片付けが進められる
✅ 回収日を気にしなくていい

業者によって料金が異なるため、 複数社の見積もりを取る のがポイントです。

まとめ

リノベーションの第一歩となる 残置物撤去と天井裏清掃 は、意外と時間と労力がかかる工程です。しかし、 売る・譲る・リサイクルする ことで、無駄なく処分が可能になります。

また、天井裏の清掃は 健康被害を防ぎ、施工後の品質を向上させる重要な作業 です。「ここで心が折れないこと」が成功のカギ！片付けと掃除が終われば、リノベーションの本番に向けて大きく前進できます。焦らず、一歩ずつ進めていきましょう！

ナカジ大工

DIYサポート

長野在住の大工です。 古民家を生かす選択を。 職人が減っていくこれから、DIY人口を増やしていきたい！